本物の価値を、見極めようか

世界各国の大富豪やエリートが集まる学校　ル・デラーゼ学院。

この学院へ国をまたいでチャリで通う 普 通 の少年ラウール=クオーツは、

一時は世界一の鑑定家であった父親の不祥事により、

家まで無くなる散々な目に遭ったが、リュウトをはじめ多くの友人の

おかげで何とか救われたという過去を持っていた。

そんな過去もそろそろ記憶から消え去りつつあったある日、

ラウールの元に一本の電話が鳴る。電話の主は父親の幼い頃からの親友であり、

現在は美術館を経営しているセザールからだった。

『今度の美術展の企画に、是非君の家のコレクションを飾りたいのだが…』

紆余曲折あったが彼はリュウト一行を引き連れて美術館へ。

久しぶりの家のコレクションを見て、目を輝かすラウールだったが、

突然警笛が館内に大きく鳴り響いた。どうやら誰かが(元)家宝を盗んだらしい。

しかし誇らしげに警察が捕まえてきたのは、親友であるリュウトだった。

彼は必死に無実を訴えるが、

果たしてラウールたちは彼の無実を 証明することができるのか、

そして犯人の真の目的とは――？